守護者の力

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「…………ふぅっ」 パリン 槍は砕けた 不謹慎だがとても美しい そして雪のよう一気に砕け散った 「………嘘だろ…」 緑髪の人はア然としている 「お前はまだ修行がたりない」 「くっ!守護者の分際で…」 「早くここから消えるんだな」 レイルは表情ひとつ変えずあしらいこちらにくる 「マスターお怪我はありませんか?」 「…花嫁さえ…」 「うん…大丈夫」 「帰りましょう。ここは物騒です」 「うん………あっ!」 「うぉぉぉ!」 「?!」 緑髪さんの腕から草の弦のようなものがものすごい勢いたで跳んでくる 「花嫁をよこせ!」 シュルッ 「きゃぁ!…痛っ」 弦に足や腕を絡まれた すごい力で振りほどけない! 「羽月様!」 「レッレイ…ふぐっ」 弦はついに私の口や体にも絡みつき身動きがとれない 助けてっ…!レイル…! そう願うとポケットから光が差し込んだ 「羽月様っ!くっ…! …………………………零」 その時だった 「~~~~~…!」 ゴォッ ザンッ 「?!」
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