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「ひっく、グスッ、圭一なんか、圭一なんか!!」
私はあれからお寺まで走った。そして、泣いていた。そして、
「梨花ちゃ~ん!!」
圭一?圭一が私のことを?ううん、そんなことない。
「梨花ちゃ…見つけた!!」
え、圭一!?
「なんで圭一がここに!?」
そうよ……これは夢、夢よ。
「梨花ちゃん……ごめん!!」
え!?なんで、
「なんで圭一が、あやまってるのですか?悪いのは僕の方なのですよ……僕の方から告白しておいて……変な期待をして……」
「違う!!梨花ちゃんは悪くない……悪いのは俺だ!!」
「圭一……」
「俺は自分に甘えていたんだ……いつも誰かを傷つけないですむ方法ばっかり考えて、梨花ちゃんの気持ちも考えずに……」
「みぃ、違うのですよ!!僕は―「俺は、梨花ちゃんを守りたい!!」
「え!?圭一、それって……」
「俺は、梨花ちゃんが好きだ!!」
「!?……嬉しいのです……圭一、嘘じゃないですよね?」
「ああ、嘘じゃない。」
「圭一……大好きなのです!!」
「おわっ!?梨花ちゃん!?」
私は圭一に抱きついた。そして、
「圭一……き…キスをして欲しいのですよ」
お願いした。圭一はとても慌てた様子で、
「え!?き…キス?」
圭一……声でかい……でも、そんなことは気にせずに目をつぶる。
「梨花ちゃん……いくよ?」
そして、圭一の顔が近づいてきて、唇と唇が触れた。そして、時間が過ぎて……
「圭一、これからはずっと一緒にいて欲しいのですよ」
「ああ、わかっている。これからはずっと一緒だ!!」
私たちはこれから一緒に頑張っていく。そしてずっと、ずっと……
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