プロローグ

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―――人生は変えられる 誰かがそう言い、此方に手を伸ばし微笑んだ 懐かしいような温かさがあるような微笑み しかし残酷で冷たさがあるような微笑みでもある 俺もつられて笑い、伸ばされた掌の温もりを求めて掴もうと手を前に出した しかしもうすぐ手がつくという所で掌は無くなりその人は何処かにいってしまった 追い掛けたい衝動にかけられても霧がとても深く周りが見えない   「―――――!」 …あれ?俺今誰を呼んだんだろう 自分で声を発した筈なのに、自分がなんて言ったか覚えてない でも呼んだ瞬間になんとも言えない感情が込み上げて来た こんな感情知らない…知らないよ…… 、
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