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「あのちっこくて色白のアイツは?」
「ああ、五十嵐?アイツも貰う方じゃね?」
「でもさ、可愛いからあげてそうじゃない?」
「あー、あり得る!」
「五十嵐はチョコあげないって言ってたよ。」
「じゃあ違うのか。じゃあ綿貫は?」
「それも無いでしょ。ってかこのクラスじゃなくね?」
「じゃあ誰だよ~?」
俺は耐え切れずに言った。
「誰でもいいよ。でも何で俺なんだ?」
おい、何でみんな黙るんだ?
俺は変なことを言ったつもりはないぞ。
「・・・・何言ってんの?」
「はい?」
「戸丸さ、それ冗談だろ?」
「は?」
「お前みたいなイケメンが持てないわけないじゃん!」
イケ・・・イケメン!?
「俺が!?」
「そうだよ。もしかして自覚なし?やだ~、嫌味~。」
「運動、勉強、ルックスの三拍子が揃ってるヤツはそうそういないぜ?」
「いいよな、憧れの王子様ライフ。」
「なんだよ、王子様って!」
「お前のあだ名だよ。いつもクールで、爽やかだからな。」
し、知らないぞ!そんなあだ名!!
「あれ!?お前鞄の中にも入ってるじゃん!」
友達の1人がそれを取り出した。
「あ、それは下駄箱の中に入ってたやつ。」
「へ~、あ!名前がある!!」
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