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(歌おう)
さあ 歌おう
さあ 奏でる
あなたに 向けて
あなたは 今 深い深い 闇の中を さ迷っている
だから 私は あなたが 好きだった 歌を
春が来て 桜が咲いて
風になびく 髪と風に流れる 私が歌う歌が大好き
そんなこという あなたの 笑顔が 大好きだった
いつも 私の髪にキスしたり 触ったり すっげー 嬉しそうにしていた あなたが 私は 愛おしかった
でも 今 あなたは どこにいるの?
あなたは 今 深い深い闇の中に いるの?
だったら 私が あなたの
大好きだった あの歌を歌おう
さあ 春風よ
あの人に とどけて
さあ 桜よ
一緒に 風と舞え
私が 歌う歌と 風が奏でる音で
神様 どうか どうか
彼をもう一度 私のもとへ
来させてください
私は 彼が目覚めるまで 歌いつづけます
だから お願い
戻ってきて
私のもとへ
私が歌うと 風が音をたてて 舞う それにつられ 桜も舞う 彼と私のまわりを 風と桜が 包み込む
彼の寝姿は もう見たくない
だから お願い
風よ 桜よ
彼に 彼に
この歌を
届けて
彼が 大急ぎで戻って来るように
しっかり 届けて
私の 瞳に流れた涙が
風に のり 彼に当たる
そうすると
風が 一気に舞う
桜が 散り 風と一緒に舞う
あなたの好きな 春の季節
大好きな 風に舞う髪 そして あなたの大好きな歌を
私は 歌うよ
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