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名 蓬原 月夜
(あいはら つきよ)
二つ名
『幻想紡ぐ月花の剣姫』
『幻創の百合姫』
出生
遥か昔。月の姫君が地上に降り立ち、暮らしていたという…幼さの中にその妖美なる美しさを兼ね備えた彼女には、求婚者が絶えず、月の民であった彼女は五つの難題を条件に、求婚を退けようとする。
けれども、その中の一人が難題の物を持ってきたのだ。…元々姫は本物を自身が持っていたため、それを偽物と見破り。その者は大恥をかいたのだった。
その後、月の姫は月へと帰っていくのだが…その姿を瞳に焼き付けた者が一人。
月の姫は地上に、不老不死になれるという蓬莱の薬を残したが、帝はその薬を最も天に近い山で焼いてしまおうとした。…が、大恥をかいた者の娘が配下を薙ぎ倒し。
蓬莱の薬を奪い去り、一舐め二舐めしたという。
娘は不老不死の体となり、親の復讐を果たすために永遠とも呼べる時を過ごした。地上から忘れ去られて幻想の者へ変わり、自らの血を炎へと変える禁術を身につけ、復讐の不死鳥は機会を待った。
月へと帰った様に見えた姫君だったが、不老不死というのは月の民であっても禁忌であり、その事がばれてしまった姫君は、ただ一人の御供と月兎を従えて地上へと…幻想卿へ逃げ逃れたのだった。
そして月の姫君と、復讐の娘は再会を果たす。
共に不老不死というの体は永遠の復讐、永遠の贖罪を二人に与えたが、共に過ごす時間は等しく永遠であり。共に長きに渡って己の相手をしてきた敵対者の事を、いつの間にか…少なからず出来た友人の助言等も効いたのか、二人は共に惹かれ合い始めたのだった。
また少し時が経ち、共に子を授かりたいと思うも、共に女であるために悩む二人。そこへ一人の大妖怪が力を加え、赤子が出来たのだ。
そこで書物は終わっている。
……私はこう、生まれたのだ。
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