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「えっ…」
僕はさりげなく聞いたつもりだったが、よくよく考えれば東風が戸惑うのも無理もない事を問い掛けてしまった。
(やべー…この空気をなんとかしなくちゃ…)
そんな事を思った僕は言い訳を始める。
「いや…ほら…あの…東風って人気者だろ!?」
「…」
「だから、かなり告白とか、アプローチとか結構受けているんじゃないかな~なんて!?」
「…」
「それか、男性恐怖症だった!…訳ないよな…」
「…」
「ハハハ…」
東風は黙って俯いている。
彼女のチャームポイントでもあるツインテールの長い髪も、いつもなら彼女の明るさを象徴してくれているが今や悲しみを強調している。
150㎝前半しかない彼女がさらに小さく見えた。
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