107人が本棚に入れています
本棚に追加
「それじゃ…中村は分かるか?」
「現場の地形の把握ですっ!!」
「そうだ…君達が明日から行く現場は初めて覗きをするには向かない地形だ。だが、どんな難攻不落の現場にだって活路は残されている。それを見つけ出すためにも現場…鶴岡旅館の内部及び、周辺の地形を頭に叩き込め!!」
「はいっ!!」
「それに、地形を覚えておけば、先生に見つかりそうになった時、上手く逃げ切れるしな。」
「ただ…お前達に言っておかなくてはならない事がある…」
「なになに?興奮し過ぎて鼻血出すなって!?」
いつの間にか復活した新城が横にいた。
「岡野だ…」
「岡野?生活指導の?」
先輩は頷く。
「奴にも俺と同じように異名がある…」
僕は唾を飲み込んだ。
「奴は守護神…守護神岡野だ…」
最初のコメントを投稿しよう!