先輩

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「それじゃ…中村は分かるか?」 「現場の地形の把握ですっ!!」 「そうだ…君達が明日から行く現場は初めて覗きをするには向かない地形だ。だが、どんな難攻不落の現場にだって活路は残されている。それを見つけ出すためにも現場…鶴岡旅館の内部及び、周辺の地形を頭に叩き込め!!」 「はいっ!!」 「それに、地形を覚えておけば、先生に見つかりそうになった時、上手く逃げ切れるしな。」 「ただ…お前達に言っておかなくてはならない事がある…」 「なになに?興奮し過ぎて鼻血出すなって!?」 いつの間にか復活した新城が横にいた。 「岡野だ…」 「岡野?生活指導の?」 先輩は頷く。 「奴にも俺と同じように異名がある…」 僕は唾を飲み込んだ。 「奴は守護神…守護神岡野だ…」
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