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僕達の学校の男バスはチームワークに定評があり、監督がド素人ながら県内でもそこそこ強かった。
が、そんな時、岡野が来たのだ。
岡野は女バスの監督だったが、女バスは成績が振るわないため見捨て、男バスの指導を始めたのだ。
一応、名目上は女バスと男バスの合同練習ということになっていた。
男バスのみんなは女子と練習できると大はしゃぎしたが、新城は違った。
使えないから女バスを簡単に見捨てる…そんな岡野に指導されるのが嫌だったのだ。
新城は合同練習を辞めさせるよう監督に話した。
監督はその意見を聞き入れ岡野に相談した。
が、
新任でバスケについてド素人の監督が岡野にかなう訳が無かった。
次の日から、新城に対するいじめが始まった。
「おら~!!そんなもんか新城!?走れ!!」
いくら走ってもやむことの無い岡野の罵声に新城は耐えた。
(岡野なんかに負けたくない!)
その一心だった。
そんな日々が3ヶ月ほど続いたある日事件は起きた。
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