開戦

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バスが止まる。 目の前には古い旅館が威風堂々とたたずんでいる。 僕は降り立った。 ついに来たのだ。 決戦の地 鶴岡旅館に!! 「とうとう着いたな…」 新城と桐生もあいずちを打つ。 「それで中やん?何時に作戦実行なんや?」 新城は聞く。 「俺らは飯を食ってから風呂だから、7時からだな…」 「…あと3時間32分…」 その54分後、挨拶や注意事項などを細かく言われた僕達はようやく今日泊まる部屋にたどり着いていた。 「さぁ~て、やるか?」 新城が言った。 「そうだな。作戦の最終確認しとくか!」 新城にしてはまともな事言ってるなと思った僕だったが甘かった。 「麻雀する人よっといで!」 「麻雀かいっ!!」 5分後、僕を含めた4人で麻雀をする羽目になっていた。 「んだけど、お前ら大丈夫なのか?」 同じ部屋の斎藤 巧(さいとう たくみ)が聞いた。 「計画だけならな…」 僕は牌をツモりつつ答えた。 斎藤はこの計画を唯一知っている部外者で僕らの計画を客観的に評価していた。
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