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「まっ、俺は君達の成功を願っているよ。ただ…」
「ただ?」
「少し、時間が足りないんじゃないか?」
対面の斎藤もツモりつつ言った。
「んー…確かに風呂に速攻入ってその後、作戦実行だからな…作戦時間は10分前後か。」
「それに、東風が早く上がってしまう可能性も考えられる。」
新城がドラの東をきる。
「うっ…確かに…神藤先輩は一人だったから嘘言って風呂に入らなくてもバレなかったが俺らは三人だからな…バレる。」
「俺らのクラスの入浴時間は30分間だが、その前のクラスの人がいるからな……あっそうだ!!」
「えっ何?」
「前のクラスが入り終わった後、風呂係が整えてから次のクラスが入るよな!?」
「そうだな。」
「だったら、お前らが変わりに風呂整えてやればいい。」
斎藤は軽く笑みを浮かべて言った。
「それだっ!!」
僕が叫んだ瞬間
「リィィィーーーチ!!」
新城も叫んだ。
が
「…ロン…九連宝燈…」
桐生がポツリと死刑宣告を呟いた。
作戦開始時間まで残り1時間51分の事だった。
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