決意

2/12
107人が本棚に入れています
本棚に追加
/135ページ
僕は朝の割に薄暗い廊下を一人、置き勉をしている為に軽いバックを片手に持ちつつ、ある思いを胸に歩いていた。 昨日新城に告げられた事。来週の修学旅行で覗きをする。そのために、伝説の先輩、神藤先輩に協力を仰ぐ。 僕は悩んでいた。 自分は東風と付き合う事も、ましてや裸を見るなど絶対に有り得ない。故に最後くらい彼女の裸を見てみたいと思う。 しかし、それは同時に彼女を想う気持ちを裏切るような気がしてならなかった。 新城には今日その作戦に参加するか否か、返事をしなくてはならなかった。 一直線の廊下の端を曲がり、階段をのぼる。 一階と二階の間の踊場に到着した。そして、ふと二階に続く階段に目をやった。 すると
/135ページ

最初のコメントを投稿しよう!