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来た。
この静かで綺麗な漆黒の世界に、巨大で不快な光を連れて奴は帰ってきた。
動くたびに伝わってくる振動と恐怖。
私は恐怖のあまり部屋の隅に隠れ、息を潜めた。
奴はまだ、私の存在に気付いていない。
隙間から様子を伺った。
私に背を向け立っている。
今ならば逃げることも出来るだろうか…
私は奴に気付かれぬよう、壁にくっつき物音をたてず走った。
奴に見つかっては殺されてしまう…
私は、恐怖と戦いながら必死で走った。
その時だった。
奴と目が合ったのは
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