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「ほら、早くして下さいよ。朝ごはん作ったんですから。」
「本当?ありがとう。ごめんね。学校だよね?明日からはお弁当作ってあげるから。」
「え?料理したことあるんですか?」
「あるよ~。ウチのコックに教えてもらったしね。」
包丁も握ったこともないお坊ちゃんというわけではないらしい。
会話もそこそこに朝ごはんを食べ終えると出かける時間となっていた。
「じゃあ、俺学校行きますから。」
「いってらっしゃい。またね。」
ちんまりとしたといっても、十分立派な一軒家を後に俺は学校に向かった。
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