球場

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学生の頃 やんちゃしてた ピークの頃だった 母と食後に少し口論になり 次第には 大喧嘩になってしまい 私は 家を飛び出し カッーとしていたので どこをどう歩いていたのかわかりませんが たぶん友達の家に向かっていたのですが 気がつけばあまり来たことのない道を 歩いていました なんとなく引き返そうと思ったが 前の方に灯りが見えたので 灯りの方へ 歩き その灯りはだんだん明るくなり 着いてみると 照明が全開の グランドでした 入ると 沢山の人達がいて 思い々の行動をしていて 楽しそうだった 私は 空いてるベンチに座り 眺めていると 小さい女の子が2人来て 遊ぼうと 私を誘い 私は彼女達と お手玉やおはじきなどで遊び 私が座っていたベンチには お婆さんが編み物をしてて その前で ボールを蹴る男の子 真ん中ぐらいには 野球らしい事をしていたりと 本当に沢山の人がいて まるで 運動会やお祭り状態でした 私は 怒りも忘れていたが 歩き疲れからか 空いてるベンチを探し そこへ横たわり いつの間にか 寝てしまった 目を覚ますと 朝でもうグランドには 誰もいない 帰ろうと思い 歩くと グランドの裏に 高いエントツのついた 建物があり そこへ近づくと 『火葬場』と かかれていました 思えば あんな夜遅くに グランドに灯りがあって あんなに沢山の人がいるなんて すごく変な事なんです・・・・ あの日落ち着いて考えたら あの光景は 亡くなった人達だったのかも知れません ただ あの日の出来事を 全然怖いとは いまでも思えないのです きっと あの人達は みな 成仏してる 人達だったのだと・・・・・・・
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