‐Coffee Maker‐

5/8
0人が本棚に入れています
本棚に追加
/10ページ
私は明日、結婚する。 相手は、 昔からの幼なじみ。 母もよく知っている人物。 だから、 私たちの結婚を母が知った時、 母は、 まるで自分のことの様に ぴょんぴょん跳ねて 喜んでいた。 なのに、 今更何を言い出すのだろう。 まるで、 マリッジブルーである。 でも、 その気持ちも 分からないでもなかった。 母は、私が幼いころに 父と離婚している。 離婚の理由は知らないが、 母さんが悪いの…と母はいう。 でも、もう忘れちゃった…と 母が何でもないと笑うから それは過去のことだと 私は考えることもなかった。 実際、 父がいればと考えたことが ないわけではない。 収入の面でも、暮らしでも 愛情も、なにもかも…。 けれども、 私は運がよかった。 母はとても社交的で、 人あたりが良く、 母が仕事で留守の時は よく隣近所に 住んでいる人達に 私を預けていた。 みんな私をよくしてくれた。 だから、 父がいないからといって 愛されてないと 思ったことはなかった。 私はそれをすべて 母だからこそ成せる技だと 考えていた。 母もきっとそう思ってる。 そう、思っていたのだが…。 どうやら、 私がいざ結婚するとなり、 母は怖くなってしまったようだ。 娘の私が 同じ道を歩むかもしれないと そんな考えが止まらないのであろう。 変に心配性な母のことだから。
/10ページ

最初のコメントを投稿しよう!