眞木奈由華

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『緊急逮捕!緊急逮捕です!遂に犯人を確保したもよう』 『なんと犯人は未成年だそうですが本当なんでしょうか』 『現在警視庁が把握しているだけでも17件の殺人が…』 『被害は分かっているだけで17件、関連のある行方不明者は23人にのぼり』 民法各局の緊急ニュースを一通り見終えるとテレビを消す。 恐らく40人以上殺害したであろう犯人の取り調べを担当することになった刑事の補佐役として私は招集された。 『眞木(マキ)!ボサッとすんな!』 『は、はい!』 宗像(ムナカタ)刑事は私の先輩であり、上司でもあり、教育係だ。 今年の4月に刑事課に配属されたド新人の私を優しく指導してくれる。 と、思っていたが… ビシビシしごかれているのが現状だ。 犯人を確保するも この時点で事件が解決したとは思えなかった。 本件が私にとって最初で最後の狂気に満ちた連続殺人の始まりに過ぎなかったのはいうまでもない。
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