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――――…いつまでたっても、衝撃がない
「…あれ?」
呟いて、そっと目を開ける
「…どこだここ」
広がるのは緑の森
ハテナを浮かべていると
「おい、そこに居るのは誰だ」
人の声だ
誰だろう?
そう思い、振り向いた
その瞬間、固まった
銀の髪、紅い瞳、男にしては華奢な体
俺と同じ、顔
「あの…半蔵様?弟様でいらっしゃいますか?」
男ははっとして、男についてきたらしい人の顔を見る
「…そうだ。俺の屋敷に連れて来い」
「は!?」
思わず大きな声をあげる
「いや!俺は…!」
「黙ってついて来い」
鋭い眼光に睨まれ、吃る
そうして俺は、その人の屋敷に連れていかれたんだ
――――――……
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