エピソードⅠ

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暫く雅輝の寝顔を見ながら今後の対策を話し、話が粗方纏まると瑠璃はお腹が空いたと言って銀治を連れて龍也の部屋を出て行った。 「紅?」 「あ、俺も食堂に行くよ。…蒼は俺達に青龍を継承した事を話してくれたけど、世間には何時発表するつもり?」 「スグにでも、と言いたいが、今のところは暫く発表するつもりはない。」 「そうだよね、今発表するのは得策じゃないね。俺、ミヤ君…主様に認めてもらったけど、継承できるのは誰よりも遅いだろうな。」 「順番は関係ない。それに、現守護聖獣は俺を含めて証しを貰っていない。だから、継承の事は問題じゃない。」 「そっか、じゃあ継承の事は暫く考えない事にする。」 龍也の言う証しは文献で読んだような気がすると思いながら朱里は龍也に愚痴ってゴメンと誤り部屋を出て行った。
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