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授業で教わったやり方を思いだしながら各々作業を開始した。
「あれ?龍達はやらないの?」
「ああ。俺自身が使い魔みたいなモノだし、紅達も主の使い魔である守護聖獣の加護を受けているからな。」
「加護を受けてると作れないんだ…」
「同種の力の強いモノが側にいると、それよりも力がないモノは近づかないんだよー」
「あーなるほどねー!」
途中から上級クラスになった雅輝と篤人は龍也達に基本的な事から教えてもらいながら作業を始めている。
パワースポットから現れるエネルギーと言ってもエネルギー自体を見る事は難しく、ましてそのエネルギーを捕まえるのは至難。
生徒達は授業で習った魔法を唱え魔法陣を出す事まではできているみたいだが、エネルギーが見えないらしくキョロキョロと辺りを探している。
「ミヤ君、魔法陣できた?」
「うーん一瞬だけ。すぐに消えちゃった。アツ君は?」
「僕は力が足りないみたいで魔法陣がでなかったよ…」
雅輝も篤人も諦めたみたいで、作業を止めて皆の様子を見学していた。
そんな雅輝の側で龍也達は何やら話をしていたかと思えば雅輝の封印具を取り始めた。
「龍?」
「もう一度やってみろ。」
「え?」
「試しにもう一度やってみて。」
「え???」
「ミヤ君、守護家の皆様が言うんだから試しにやってみたら?」
雅輝は頭にハテナマークを浮かべながら皆に言われるがままにもう一度魔法を唱えた。
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