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雅輝の目の前で赤い鳥が羽ばたいていて、雅輝の呼びに朱雀が応え現れた事を理解した龍也は手早く封印具を雅輝に付けてゆく。
「ちょっと青龍、何で主様に封印具付けるのよ!私の美しい姿が縮んじゃうじゃない!」
「縮んでくれた方が有難い。」
「青龍ッそれはどーゆー事よっ!」
「まぁまぁ、そうヒステリックになってはいかん。主殿が驚かれておるから落ち着け。ちょっと説明してやるから来るのじゃ。」
先程の姿から比べかなり小さく小鳥の様な見た目になった朱雀が龍也に抗議しはじめた。
そこへハクがバタバタと翼を羽ばたかせ、身体全体で抗議している朱雀を封印具の説明のために離れた所に連れ出した。
「女の子かな?」
「性別は無かったと思うよ。」
「あ、名前どーする?」
「名前かー、そうだなー…ルビーにしようかな?」
「赤い宝石の名前だ。」
「うん羽の赤がキレイだし、可愛かったから。」
「うん、そうだね。」
朱雀の名前が決まったところでこの場に居る意味がなくなり、帰る事にしてハクとルビーを呼んだ。
「ルビー?」
「うん、君の名前だよ。イヤ?」
「うんん!素敵よ!主様ありがとう!!」
「喜んでくれて良かった~。ところでハク、何で小さくなっちゃったの?」
「うむ、それはおそらく…」
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