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ルビーも現れた瞬間から比べると小さくなった様な気がするが、ハクも子猫程の大きさになっていた。
現れた瞬間の姿も元来の姿とは違うのだが、雅輝が封印具を付けた事で能力が全く無くなったからハクとルビーの姿も小さくなったのだろうとハクがため息混じりに話してくれた。
「そーなんだーゴメンね。でも、小さな姿もカワイイよ☆」
「本当に?」
「うん、カワイイよ。」
「主様がそー言うなら今の姿でも良いかな♪」
すっかりご機嫌になったルビーはパタパタと雅輝の回りを一周してから肩に止まった。
「行くぞ。」
「うん、帰ろー。」
「ちょっと、何でハクは主様に抱っこされているのよ!」
「おぬしとて主殿の肩に乗っておるではないか。」
「勝手に乗ってるのとやってもらうのとは大きく違うのよ!」
ルビーとハクのやり取りに龍也が五月蝿いと一喝して、雅輝からハクを取り上げ銀治に投げ、ルビーを掴んで朱里に投げて雅輝を抱き上げた。
ハクはやれやれと大人しく銀治に抱っこされ、ルビーは相変わらずねと抗議しているが、朱里に掴まれ雅輝の所へ翔べないでいる。
そんなやり取りを見て、雅輝はこれから楽しくなりそうだと思い、龍也は眉間に皺を寄せて長いため息を吐いた。
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