かおりん▼★様へ(ノ><)ノ

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「あ、口で息するのも無しですよ」 菊本は一瞬、首を絞める縄がきつくなったのに気づき鼻で息をするが、直ぐに息を止めてしまう。 少しずつ首を絞められていき、頭がぼんやりとなっていくのが分かった。 「根性ないですね。ま、しょうがない」 バッシュを離し、首の縄も緩める。途端、菊本は盛大に息を吸い込む。 「さっきと同じ事しかやってないじゃないですか。いつもの先生はどうしたんですか?」 「ハァッ……ハァッ……」 菊本は、軽く意識を飛ばしながら呼吸をするばかり。 スッと黄泉は表情を消すと、次はバッシュを脱いだ方の足を鼻に押し付けた。 「何とかいいなさいよ。どう?汗で蒸れた靴下の臭いは」 グリグリと、足に力を入れ踏み付ける。 「フッ………フグッ」 「ほら、ちゃんと指の間も臭いなさいよ」 黄泉は同時に、菊本の口を踵の方で塞ぐ。 必然的に、鼻で息をすることしかできない菊本は、震えながら酸素を取り込むしかなかった。 「そうそう、最初からそうしてれば良かったんですよ」 そう言いながら、足を前に体重をかけていく。 俯せになっている菊本は当然、首をのけ反る状態になる。 その状態で、更に首の縄がキリキリと締め上げてきた。 黄泉はそれを楽しむように、クスクスと笑いながら体重をかけていった。 「…………ッ」 「先生解ります?手、痙攣し始めてますよ?」 最早声も出せないまま、菊本は黄泉の言葉をボンヤリと聞いていた。 「あぁ、死んじゃったか。根性ないなぁ」 既に事切れた者から足を退け、縄も解いた。 「にしても……本当に臭いな~。靴下なんか蒸れて濡れちゃってるし」 クンクンと自分の服やバッシュを匂ってみる。 「明日も練習あるし、さっさと帰って洗濯しないとな じゃ、先生。さようなら」
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