会話のみの場合のそのバイタリティについての考察

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「アニメよく見るよな」 「見る」 「綾波レイ。これやってくれ」 「大好きだよコレ。任せろ」 「綾波」 「…」 「一緒に弁当食おうよ」 「……」 「最近、エヴァとかどーよ?」 「………」 「今度、一緒に遊ばない?」 「…………」 「戻れ」 「どうした?」 「リアル過ぎる」 「イメージ通りだぞ」 「そりゃあこのファザコンは俺を相手にしないだろうけどさ」 「でもちゃんとやったぞ」 「アホ、イメージ崩さずかつご都合主義の会話が一番に決まってるだろ」 「あー、上手くいきたいんだな」 「そうだ」 「綾波」 「…何?」 「一緒に弁当食おうよ」 「…うん」 「いやー、とんでもない世の中になったよね」 「…」 「大変でしょ?使徒なんかとやり合うって」 「…」 「ん?どうしたの?何でそんなに黙っ…」 『そこ、どいてくれませんか?』 「え?」 「…碇君」 『綾波さんに用事があるんです。それも大事な話が。…貴方も何か大事な話をしてました?』 「いや…別に…」 『じゃあ、席を外してくれます?』 「あ、はい…じゃあ…どうぞ」 『…』 「…」 『…変な奴に絡まれてたけど大丈夫だった、綾波?』 「…うん」 『ヤシマ作戦の時、綾波は命がけで僕を守ってくれた。だから、今度は僕が綾波を守る番だ。あんな奴からだったらいつでも守るから、そういう時は言ってね、綾波』 「…ありがとう(ポッ)」 「戻れ」 「どうした?」 「ポッ、じゃないぞ」 「上手くいったじゃないか」 「シンジはな。でも俺ダシに使われたよな?」 「お蔭様じゃん」 「あのなあ、俺が好きな奴と上手くいきたいに決まってるだろ何故ならこの世界の主人公は俺だからぁ!」 「本音は響くなあ…」
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