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「いつわり」
現実はかたすぎて
目を背けたくなる
私は私を演じている
本当の自分がどこにいるのかわからない
解き放たれたいという名の感情が
一生をかけていっぱいになる
最後に人は解き放たれる
小さい頃の思い出はいつしか憧れに変わった
大人になりたかった自分
子供になりたい大人
花を集めて束ねてちぎった
果実を集めて削って沈めた
浮いた葉の船には蟻を乗せましょう
空っぽで産まれたはずなのに
どうして今こうして苦しいの
移り変わる人々
変わらないものは何処
あの声はもう聞こえない
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