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「おいっ!チビ!!聞いてるか?」
「あぁ。何ですか?」
「チビ、オレと一緒に暮らさないか?」
「えっ?暮らすって?」
「オレ仕事で日本にいくんだ。オレの仕事を手伝わないか?」
なんだか急なことで良くわからからなかった。
きっと日本に行ってもこの火傷の跡があるかぎり何かが変わることはないだろう。
だけどここから逃げ出したかった。
「いいよ。オレ手伝うよ、日本にいく。
でもおじさん、その 『チビ』って言うの やめてくれないか?」
おじさんははじめて笑った。
「わかった、ミン。来週出発だ」
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