運命の事故

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「おいっミン! 早くしろ。まだ開かないのか」 「うるせぇ。 少し黙ってろ。集中できないじゃないか!」 11月の早朝4時は暗い。 この宝石店は、前から目をつけていた。大通りから入った裏のさらにもっと裏に入った通りにひっそりとたたずむ小さな宝石屋。あたりは、居酒屋やスナックがひしめいて夜は仕事帰りのサラリーマンが溢れているが、この時間だと人影はすっかり消えていた。
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