楓 -カエデ-

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楓 -カエデ-

「楓、おばあ様が急変した!今すぐ柴田と病院に来なさい。」 お父さんから、緊迫した声で電話があった。 「柴田っ!柴田!! おばあ様が。早く車を回してちょうだい。」 「わかりました。すぐに! お嬢様、お気をたしかに。」 おばあ様は、母のいない私にとって、母親のような存在だった。 父はとても忙し人で、おばあ様が、父が不在の時の淋しさも埋めてくれた。
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