30人が本棚に入れています
本棚に追加
/155ページ
再会
お父さんの声で私は目を覚ました。
「お父さん」
頑張って声を出した。
身体中痛いし、目は包帯でグルグル巻にされていて開かなかった。
「ここどこ?私どうしたの」
「楓大丈夫か?ここは病院だ。救急車で運ばれたんだよ。」
「そうなんだ…」
私は、思い出した。お母さんのお店に行き、事故に遭ったことを
「楓、身体は大丈夫なようだよ。打撲程度だって。 ただ、顔や首がガラスの破片で切れているから、それを治療するみたいだ。」
「お父さん、この目のグルグル巻の包帯は?」
「目にも傷がついているから念のため手術をした、だから外してはダメだよ」
「私手術したんだ…」
この時は、自分が光を失うことになるなんて想像すらしてなかった。
最初のコメントを投稿しよう!