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「ジェジュンは、間接キスは平気?」
「ユチョンとって事?柚季ってさ、いつもこうなの?」
「こうって?」
「だから、一度に何人もと・・・」
「あたしが悪いのかなぁ…」
「へ?」
「あたし、ジェジュンも好きだよ。それっておかしい?」
「いや、おかしくはないと…いや、でもおかしいかも」
「じゃ、あたしが悪いんだ」
「いや、だから」
柚季は突然ジェジュンの唇を奪った。
「嫌だった?」
「・・・・・・・・・」
「嫌なんだ」
「・・・複雑な気分」
「ふーん」
ジェジュンは後悔する暇などないほどに、頭をフル回転させて今おかれている環境に適応しようと必死になっていた。
ユチョンの彼女だとわかりつつ、いつも無邪気に笑っている柚季の笑顔に惚れてしまった事、そして告白してしまった事。
ここまでは、恋愛小説によくあるパターン。
ただ、そこから先は予測不能な世界が広がっていた。
しかも、恋敵となるべき相手はこの状況をすんなりと受け入れてしまっている。
自分は、いったいどうすればよいのか…。
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