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ここ数日、ジェジュンのメールチャックは日々追うごとに回数を増やし、このまま行けば肌身離さずなんて事になりかねない勢いだ。
ユチョンからすれば、相手が柚季であることが予想が付いていたので不思議に思わなかった。
付き合い当初、柚季はメール魔だったからだ。
正直、あまり携帯をいじらないユチョンからすると苦痛を伴う行為であった。
「好き」と言えど、節度は大切である。
「ユチョン」
「なんだよ、ジュンス」
「ジェジュンどうしちゃったの?」
「あぁ、携帯?」
「うん」
ユチョン以外のメンバーはまだ知らないジェジュンに「彼女」が出来た事実。
話すべきか、いや、本人から言うだろうからなとユチョンはジュンスの問いには答えず、「さぁ」とだけ返す。
「そういえば、最近柚季ちゃん顔見せないけど、ケンカでもした?」
飲んでいたお茶が喉で空気と一緒に通って一瞬窒息しそうになった。
柚季はジェジュンと付き合いだしてから、確かにユチョンへのアプローチが減った。
一度に沢山のことを処理出来るほど、柚季は器用じゃない。
今は、ジェジュンとの関係が楽しくてしょうがないといったところか。
「ジュンスのせいで、死ぬかと思ったじゃん」
「なんだよ、普通のこと聞いただけじゃん…まさか…」
ジュンスが探りを入れるように顔を覗き込むのでユチョンは笑う。
「気持ち悪いなぁ、顔近づけるなよ~。それと、俺と柚季は順調。心配なし。いい?ジュンス」
「なら、いいけど」
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