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「あーあ、みんなにジェジュンばれちゃったよ、どうする?」
「いつかはバレるだろ」
「それもそうか」
「…」
ユチョンの真意が掴めづにジェジュンはひたすらに腹が立つ自分を抑えていた。
ユチョンは絶対的なほどに自信に満ちている。
柚季はまるで自分だけのものだと無言で訴えている気がして、とにかく腹が立った。
ただ束の間のことなのか?今、柚季のベクトルが自分に向いているのは…そう思うと虚しさが襲う。
好きな人が居て、そんな相手を好きになってしまったこれは罰なのか?
「おい、ジュンスの話はほんとか?」
ジュンスが姿を消して間もなくユノが現れて、ジェジュンもユチョンもため息を付く。
出来れば、3人だけの間で事を進めたかったからだ。
しかし、こうなったのも自分が悪いのか?とジェジュンは握った携帯をテーブルに置いた。
「ほんとだよ、ユノ」
ジェジュンはメール前に入れた冷めたコーヒーをすする。
ユチョンはクッションを抱きしめ、目だけ肯定のサインをする。
「つまり、三角関係ってことですか?」
なぜにそこでお前が出てくるとばかりに、ジェジュンはコーヒーを軽く噴出すと現れたチャンミンにあからさまに嫌な顔をされる。
「まったく、なんだって彼氏付きの女の子を好きになるんですか。不順過ぎですよ、ジェジュンヒョン」
「うるさいなぁ、好きになるのに理由なんてないだろ!お子ちゃまのお前にはわかんないんだよ」
「えぇ、わかりませんね。わかりたくもない。わかるくらいなら、お子ちゃま呼ばわりされたほうがましです」
「な!?まるっきり俺が悪者!?」
「チャンミン、ジェジュンだけ悪者にしないでよ。俺も隙があったんだよ」
「ユチョンはいいの?それで」
「いいもなにも、こうなっちゃったらしょうがないから」
「柚季ちゃん…難しい娘だからなぁ…」
「めずらしい、ユノ気づいてたんだ」
「お前殴るぞ」
「(笑)嘘うそ、ごめん」
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