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「この後暇なんでしょ?」
「暇だけど…何?」
「うち、寄っていってよ」
「いいの?」
「うん。このはも喜ぶし」
『このは』…ジェジュンにとってはじめて聞く名前だった…それよりも、家に寄れ等、男の純情弄んでいるのか?
「このは、って誰?」
ジェジュンの手を掴んだまま立ち止
まって向きを変えて、柚希は『?』の表情。
イヤイヤ、あなたから聞いてませんよと目で訴えるジェジュン。
「妹だよ…あ、そか。このはにジェジュンの話したのと、ジェジュンにこのはの事話したの逆になってた(笑)」
「ははは、普通なる?」
「うるさいなぁ~、あたしの事まだわかってないな?減点1」
いつから点数制になったんだとまた疑問に思っていると、柚希が『抱っこ』と言わんばかりに腕を広げて見せた…手を繋いだままだったのでジェジュンの腕がおかしな方向に曲がっていたけれど、柚希はお構いなしだ。
ジェジュンは少々痛む腕を戻して、柚希を抱きしめた。
「キスしよ?5回目の」
そうゆう所はよく覚えてるんだなぁと思いつつ、要求に断る理由が見つからなかったので、ジェジュンは柚希の唇に唇を重ねた。
「桃の味がする」
柚希はいつもキスの後、味がすると言う。
「(笑)さっき食べたタブレットだ」
ジェジュンがそう言うと、柚希は納得したように「あー」と頷いた。
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