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柚季の迷惑振りは身内にも及んでいるのかと思うとなにやら言葉ちゃんが気の毒に思えるジェジュンだった。
言葉ちゃんが入れてくれたお茶をすすりながら、柚希がいない事に気付いた頃、ようやく柚季が現れた。
いったい、いままでどこへ行ってたやら……って、柚季はタオル一枚巻いたまま現れたので、ジェジュンは思わず目をそらした。
「ちょっと!!おねぇちゃんなんて格好してんの!!」
「え?お風呂上りだもんいいじゃない。それにいつもこの格好でしょ?」
「ジェジュンさん来てるんだよ?」
「彼氏だしいいじゃない。それに見たいでしょ?彼氏なら」
「まったく…なに考えてるのよ。ユチョンさんのことといいジェジュンさんのことといい…それに、その格好といい」
「あぁ、もううるさい妹だなぁー。いいの、あたしが良いんだからいいの」
「すみませんジェジュンさん、非常識な姉で」
急に謝られ、向きを変えずにジェジュンは頷いた。
というか、それしか反応できなかった。
そういえば、柚季の苗字が「三木」だとこの時初めてジェジュンは知ったのであった。
柚季と付き合い出して、早1ヵ月…知らないことが多すぎる。
今更ながら確認すると、落ち込んだ。
ユチョンなら…しってるだろう事実。
あぁ…付き合うって事だけで浮かれていた自分が情けない…ジェジュンはふと思いつつ、あのタオルの奥を知っているだろうユチョン
にかなり嫉妬した。
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