きぼう。

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きぼう。

萎れたニヒリスト 壁を壊せなくて 失ったクオリティ 此の欲望が満たされない 笑顔と狂喜の狭間に置かれた 僕の立場をわかってくれ うっとおしい汗だらけの手 何時の間にか嫌いじゃなくて 君の涼やかな声量に 全てが膨らんでいった 愛憎、歓喜、下劣の波に埋もれ 最早現実が見えなくなってしまっていた 初めての髪飾りも 只の御土産だけど 悩みに悩んで選んだんだ せめて僕の傍に居る間だけは 捨てないでほしかった もう如何でもいいさ 「死にたい」。 頭の中駆け巡って カッターで手首を切った 去年は猛暑。
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