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流血騒ぎ
嫌な感情がはい上がってくる
頭をもたげたまま 脳が溢れ出していく
嘔吐した血液は全身を巡っている筈なのに
新しくなれないガン細胞が 蠢いていた
何かが足りない空間
衝突と虚勢の狭間で立つ自分にすら嫌悪感を抱くまま。
抜け道すら意識にない今日日
寝るところも食べるものすら判らない
丸で異物に混乱する少女みたいに
ずっとずっと哭いてるだけで、決して声を掴もうとしなかった
血だらけの足 O型の現実
鈍いチケットは あたしを
あなたの元へと逝かせてくれるのだろうか
莫迦なあたしを、またあなたは
叱ってくれるのだろうか
この世界にはあなたが居ないというのにあたしは生きることを許されるんだろうか。
困った、血が止まらない。
頭の中は真っ白で疲れているのに
眠ることができない
目だって頬だって疾うの昔に乾いてしまった
残るは曖昧な記憶だった
顔が見えない
存在も感じられずに
干乾びた体を抱き締めた
揺れるあたしを繋ぎとめるものなんて
はたして、残っていただろうか
痛む心臓 霞む景色
成程、あたしはまだ生きていたいのか
困った なみだが止まらない。
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