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「…和!!そろそろ時間だよ!?ほらネクタイ曲がってるよ!!」
「…分かってるよ!!ネクタイぐらい自分で直せるから。」
朝から口うるさい美夕、僕の胸のネクタイが曲がっているのを見つけて治そうとしていたが、僕も反論した。
「…ありがとう。」
でも結局、照れながら美夕にネクタイを直してもらった。
今は4月、全国が桜が舞い散る季節にここだけはまだ雪が残っている。
新生活のため借りたこの部屋の中で、僕と美夕は今日から始まる大学の入学式の準備をしていた。
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