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「ふーん…そう?まあいいけど。
オレ、有名人だからってキャーキャーうるさい女が苦手なんだよね。…あんたみたいな反応のヤツ初めてだから、面白い」
「おもしろ…?バカにしないで。早く服着て帰ってください!」
「だから、住所教えろよ。迎えに来てもらうから」
「………っ」
……上から目線がムカつく。それに、なんでこういちいち生意気なの!?
言葉にならないイライラが込み上げて、香織は黙ったままさっき握りつぶした紙切れの隅に、住所を書いた。
ちぎって渡す。
「お、サンキュ。あ、ねえ電話もいい?出来れば家電」
……ナニサマだよ!!
いちいち言われたことに返事をしたくもないから、子機を洗面所から持ってきて、佐々木拓海の目の前に突き出した。
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