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そう言うと、一歩で私にたどり着くと、ふんわりと私の腰に手を回す。
ソフトタッチで腰をフワフワとさすられた私は一気に全身に鳥肌が立った。
「オレから誘うなんて、まず無いんだからな…。
有り難く思ってよ?」
ソフトタッチのまま手のひらを腰から上へと移動させていく。
心臓が痛いほど鼓動を打ち、佐々木拓海の大きな手のひらが背中を撫でた瞬間、ビリビリと背中に電流が走った。
「ひゃ…!」
その感覚に思わず体を反らせて逃れようとしたが、後ろには壁がありヨロメいただけ。
「ひゃ?色気ねえ声…雰囲気壊すんじゃねえよ」
「や、やめて?止めよう?お、おこ、怒られるよ?」
「誰にだよ」
指が上からツツツーっと背筋をつたい、私がギュッと口を結んだのを見ると、溜め息をついて体を離した。
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