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「あ、ありがと…」
お礼を言う頃にはすでにこのウーロン茶のくだりは終わっており、また1人、グラスを前に座り直した。
散々盛り上がったあと、お決まりのカラオケに行くことに決まったらしく、
テンションも高く一行は道を歩いていく。
……はあ~。さ、帰ろう。
……いつものことだけど、ほんと相手にされないな私。
自嘲気味な笑いが出る。
……帰りに本屋でも寄ろうかな。
いつものように、一行が信号待ちの時に、自分はそのまま通り過ぎて行く。
しばらく歩いて角を曲がるとようやく一息着いた。
めったにないが、無理に連れていこうとする奴がいるのだ。
こんな地味な子にも優しいんだよ、というアピールか知らないが、かなり迷惑だ。
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