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こんなときに見せる、男の真剣な表情が好き。
一番セクシーだと思うから。
佐々木拓海のそんな顔が見たくて、目線を下げた。
バチッと視線がぶつかる。
「なに?」
「え、いやなにも」
「ふん…余裕あんだね」とつぶやいた。
「はは、なんとなくね」
そう答えたらば。
腕をついて、彼は体を起こした。
「…目、開けてる余裕あんだ?ふうん…」
彼は、ニヤリと悪魔の笑みを見せた…。
―――――
―――
―
見れなかった。
あの表情。
私は久しぶりの快感に、すっかり目を閉じてしまっていたから。
「結局なんなんだよ私は……」
一人になった部屋で、つぶやく。
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