指輪

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家に入ると母が出迎えてくれた。 『おかえり!』 母の笑顔と言葉で、涙が出た。 つい抱き着き泣いてしまった。 『…ヒッ…ク…』 『あらあら…子供ねー』 『レイや…わしの時と態度が違う……もう一回帰ってきた所からやり直しじゃー』 と拗ねる親父は、ほっとき… ようやく落ち着いた私は、指輪を鞄からだし…母に渡した。 『よくやったわ!さすがねレイ!赤飯炊かなきゃ』 いや……もぅご飯食べたし…赤飯って母よ。何か違わないか! 『まだまだじゃ…クゥ…』 とまだ拗ねている親父。しかも目には涙が! 私は、なんだか照れ臭くなり自分の部屋へ駆け込んだ。
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