プロローグ

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ある場所に銀色の髪を持つ子供が座って泣いていた ―――・・か・・・・いで・・ ・・・な・・ないで・・ ―――泣かないで・・・あなたにはまだ――――がいるわ・・ いるの・・・?僕・・分らない・・―――がいなくなったら僕・・・どうすればいいの? ―――そうね・・・今はね・・・でもしばらくすればきっと・・いや絶対出来るわ・・・そうでしょう?白夜・・・ うん・・・ ―――先に逝く事を許してちょうだい・・・もう限界みたい・・・また・・・ね・・ 子供の頬に添えられてた手がスルリと地に落ちる 母さん?・・・ねぇ起きてよ!!お母さん!! 子供が泣き叫ぶ 血に塗られた場所で・・・ 血塗れの女性を抱え・・・ 泣き叫ぶ・・・必死に母さんと・・ 許さない!絶対に・・・・ッ 黒い翼をはためかせ激しい怒りに碧い瞳の奥に紅が見えた気がした
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