‐エゴイストの枯れ葉‐

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冷たい木枯らしが吹いている。 それを感じられないのだから、私はもうどこかおかしい。 木の葉が ちらちら舞っております。 嗚呼、 とても綺麗でございます。 茶色い葉っぱの塊は、 とても美しく私に向かって 舞ってくるのでございます。 それがあんまりにも美しく 私は悔しくて踏み付けてやりました。 あなたは 葉の亡きがらのはずなのに、 どうしてそんなに 綺麗に美しく散るのでしょう? おかしいじゃありませんか? 可笑しいじゃありませんか? 踏んで、踏んで、踏み付けて、 グシャグシャにして やりたかったのですが、 私には出来ません。 どうしたら そんなことが出来ましょうか? これは、私。 この枯れ葉たちは 私自身だというのに…。
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