ー倉沢 那由ー

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寮に着き、寮長室のインターホンを押す。 ピンポーン♪ 「はーい」 ドアが開いて寮長さん?が出てきた。 「…ん?……お前が 倉沢 那由?」 「…はい」 「俺は寮長の3-Sの神埼 直人(カンザキ ナオト) 理事長から話しは聞いてるよ。 お前、編入試験 満点だって? すごいな~編入試験って難しくて今まで合格者出なかったのに。 学園始まって以来の事だって」 「…は~…」 「…ああ… 反応 薄いなーここは『本当ッスか?俺すっげー。天才』とか自惚れ台詞が出てもいい所だろ? ……ま~いいか… ン、お前の部屋はそこのエレベーター乗って3階 301号室な。 1階は寮長室とトレーニングルームと大浴場 2階が購買部と食堂 3、4階が1年 5、6階が2年 7、8階が3年の部屋になってるから あと、わからない事があれば いつまでも聞いて」 そう言って にっこりと人懐っこい顔で握手を求めてきたので 「…はい」 と握手をして エレベーターへ向かった。 「いやー無表情だけど 綺麗なヤツだったなー…俺 焦り過ぎて一人で喋ってた?」 と寮長の直人の独り言は那由には届かなかった。  
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