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俺があいつに出会ったのは
高1の春。うちの部活に入部する前。
俺は、これからの生活がどうなるかなんて
考えもしないで恵麗学園に入学した。
しいて目的を上げるなら、
恵麗学園大学の推薦をもらうため。
だけど、本当はあの人達と離れたかったのかもしれない……
入学式のHR……
――ザワザワ――
『はぁ。一人も知ってる奴いない。
これから、どうしようかな。
友達作らないと寂しい奴だしなぁ。』
俺、岩原 時雨は、よく実年齢より下に見られるけど、れっきとした15歳・高1。性別・女。
今、わけあって男として生活中。
今、自分の席で頬杖をついて
クラスを見回していた。
『そろそろ、適当に声かけるか。』
前の席で暇を持て余してた奴に声をかけた。
「なぁ、お前なんていうの?
俺、岩原時雨。」
そいつは、いきなり声をかけられたから
ちょっと驚いたみたいだけど、振り向いて答えた。
「俺のこと?
俺は、氷村 春人。」
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