欠落少女

今回の件が始まる前

っと、それどころではなかったな。

｢遅刻だ、遅刻｣
と、形だけ焦ってみる。
特に意味はない。

とりあえずベッドから降り、
洗面所へ向かい、
シャカシャカシャカシャカ
ビシャビシャビシャビシャ

……伝わるか？
歯磨きタイム＆洗顔タイムです。

いくら遅刻といっても、身だしなみ位はしっかりしたいものです。
これでも女の子ですもの。

なんてね、別にお洒落に興味はありませんわー。
必要最低限で十分ですぅ。
寝癖でついたアホ毛の一本や、二本くらい許容範囲ですわー。

なんなんだろ？
気に入ったのかなお嬢様言葉？

まぁ、いいや。
｢おや？｣

居間ではテレビがつけっぱなしになっていた。

あら、いやだ。
叔父様、叔母様が旅行に出掛けてるのを良いことに、ついついふしだらな生活を送っているのが、皆様にバレてしまいますわー。

あれ？自分でバラした気が。

いいけどー、事実だしー。