優菜と同居人

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……ーーーー夢? うっすらと優菜は目を開ける。 体が妙に軽く感じる。 むくりと体を起こし、ゆるゆると時計を見て優菜はパニックになり声がうわずった。 「ぃやーーっ! 昼、もうすでに昼! おもいっきし遅刻!?」 でも今朝確実に起床した事を思い出す。 (なんで!? 二度寝したの、私?) そこへカチャリとドアが開き、レオの顔が覗く。 「もう体は平気? 親御さんに学校へ休む事伝えておいて貰ったから、心配しなくていいよ」 ベッドの端に座り、気づかうように優菜を見つめる。 (たぶん、貧血で倒れたんだ……) 今朝、彼が抱きとめてくれた感触を思い出す。 「ごめんねレオ驚かせて。私、貧血もちなの…そんなひどくないんだけど、たまたま寝不足だったからか…。油断したわ」 「…そっか。あんまり無理するな」 彼を心配させてしまった事に申し訳ないと思いながらも、こんな風に気づかってくれることが嬉しい。 キュルキュルキュルーーー………。 奇妙な音が部屋に響く。 優菜は顔を真っ赤にさせた。レオは顔を背けてプッと吹き出す。 「昼ご飯作ってあるよ。一緒に食べようか」 真っ赤を通り越して、涙目になった優菜はこくんと小さく頷いた。
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