大切なアイツ、大好きなアイツ

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ありがとう、有志 本当はずっと心配だった 友達でいられないんじゃないか 嫌われたんじゃないか だけど有志は笑って話しかけて来てくれて すっげー嬉しい… 本当ありがとな! 口には出さないけど… 恥ずかしいし きっと有志は分かってくれてる! と信じる!! 「椿、行くよ」 「お、おうっ」 いつの間にか1人の世界に入っていたけど、手を引かれて現実の世界に戻される それが好きなやつの手だったことに嬉しくなり、自然と笑顔になった 「じゃあ俺はこっち~」 空いていた片方の手を取り握る そんなことしたら… 「触るな」 やっぱり漣ご立腹… 俺を挟んだ左右で喧嘩を始める ったく、しょうがねーな… 左は大切な人 右は大好きな親友 「ほらお前ら行くぞ!」 俺は繋がるふたりを思いっきり引っ張った 左右で繋がるこいつらを無くさないように、 しっかりと手を握りながら――― .
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