第三章

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やっと口が離れて俺たちの間には銀色の糸が繋がれてる 「気持ちよかった?」 微笑みながら聞いてくる 知ってるくせに…! 「別に!」 なんとなく悔しくてそっぽを向く 子どもだって分かってるけど… 俺だけ気持ちいいみたいでなんか嫌なんだよ 「俺は気持ちよかったよ」 え!? なんでお前は俺の心を読んでんだよ! びっくりしてる俺を余所に漣は続ける 「椿のキスは甘くておいしい 柔らかい唇も その潤んだ瞳も 全部全部可愛くて大好きだ それに…ほら?」 そう言って俺の手を自分の胸に当てさせる ドキドキと心臓が早い鼓動を刻んでる .
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