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やっと口が離れて俺たちの間には銀色の糸が繋がれてる
「気持ちよかった?」
微笑みながら聞いてくる
知ってるくせに…!
「別に!」
なんとなく悔しくてそっぽを向く
子どもだって分かってるけど…
俺だけ気持ちいいみたいでなんか嫌なんだよ
「俺は気持ちよかったよ」
え!?
なんでお前は俺の心を読んでんだよ!
びっくりしてる俺を余所に漣は続ける
「椿のキスは甘くておいしい
柔らかい唇も
その潤んだ瞳も
全部全部可愛くて大好きだ
それに…ほら?」
そう言って俺の手を自分の胸に当てさせる
ドキドキと心臓が早い鼓動を刻んでる
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